2026/03/01 20:00
Girasole(ジラソーレ)です。
先日投稿したリール動画が、思いがけず4000回も再生されました。
新しく見つけてくださった皆様、本当にありがとうございます。
その動画の中で、私は「1.2mmの革をすべてボツにした」とお話ししました。 今日はその「続き」と、私がどうしても譲れなかった「1mm」という厚みについての想いを、少しだけ詳しく綴ってみたいと思います。
「普通」が、理想ではなかった。
革の世界では、1.2mmというのは決して厚すぎる数字ではありません。 むしろ、しっかりとした丈夫な小物を作るには、ちょうど良い「普通」の厚みです。
でも、私が作りたかったのは「ただの丈夫なブックカバー」ではありませんでした。
手にした瞬間に、ふっと力が抜けるような軽さ。 本をめくる指の動きを、一ミリも邪魔しないしなやかさ。 そして、バッグに入れていることを忘れるほどの身軽さ。
1.2mmの革を本に被せてみたとき、そこにはどうしても「革の主張(弾力)」が残っていました。 本を閉じようとする革の力。手に持ったときに感じる、わずかな「重み」。
「これじゃない。」
そう思ってしまったら、もう後戻りはできませんでした。
辿り着いた、1.0mmの「答え」
それから、理想の1mmを求めて、ようやく巡り合えたのが今回のブルーのヌメ革です。
1.2mmから、わずか0.2mm削っただけ。 数字で見れば、ほんのわずかな差です。
けれど、出来上がったカバーを本に掛けた瞬間、すべてが変わりました。 革が自重で「くたっ」と本に吸い付き、手のひらにしっとりと馴染む。 弾力がなくなった分、本と手が一体になるような、究極の優しさが生まれました。
計量器に乗せたときの数字は「48g」。 卵1個分よりも軽い、理想の重さです。
贅沢はそのままに、重さは空気のように。
「薄くする」ということは、一歩間違えれば「安っぽさ」に繋がります。 だからこそ、素材には妥協しませんでした。
贅沢なヌメ革の質感、深く澄んだブルーの色彩。 内側に忍ばせた大好きなリバティ柄。
それらすべての魅力を残したまま、重さだけを空気のように消すこと。 それが、Girasoleが辿り着いた「1mmの正解」でした。
3月、新しい季節を歩くあなたへ
今日から3月が始まります。 新しい環境、新しい出会い。少しだけ緊張する季節かもしれません。
仕事帰りの電車で、あるいは眠りにつく前の静かな部屋で。 この「48gの青」が、あなたの読書時間を少しだけ軽やかに、そして自由にしてくれることを願っています。
効率よりも、売上よりも、 私が信じた「1mm」の心地よさを、 ぜひ一度、手に取って感じていただけたら嬉しいです。
Girasole
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