2026/04/12 20:00

 こんにちは。GIRASOLE(ジラソーレ)です。🌻

曜日の午後、いかがお過ごしですか? 今日はお休みということもあり、少しだけ私の「手仕事」のルーツについてお話しさせてください。

私はこれまで、約30年という長い月日を洋裁の世界で過ごしてきました。 毎日ミシンを踏み、布の動きを感じ、一針一針を大切に仕立てる。 それは私にとって、呼吸をするのと同じくらい自然で、大切な日常でした。

そんな私が、なぜ今、布だけでなく「革」を組み合わせたブックカバーを作っているのか。

きっかけは、あるとき手にした**「ヌメ革」**との出会いでした。

「育つ」という魅力に惹かれて

布の世界は、完成した瞬間が一番美しく、そこからいかにその美しさを保つかが醍醐味でもあります。 でも、ヌメ革は違いました。

手に触れ、使い込むほどに色が深まり、艶が増していく。 持ち主の癖や、一緒に過ごした時間の分だけ、表情が変わっていく。 その「育てる楽しみ」に、私は一瞬で心を奪われたのです。

「この革に、私が愛してやまないリバティの布を組み合わせたら……?」

それは、30年培ってきた洋裁の技術が、新しい命を吹き込まれるような感覚でした。

洋裁30年だからこそ、譲れない「1ミリ」

革は布と違い、一度針を通すと穴が残り、やり直しが効きません。 でも、私には30年かけて指先に染み付いた「感覚」がありました。

布の厚みを計算し、1ミリのズレも許さずに仕立てる技術。 それは革という素材に変わっても、私の誇りであり、ブランドの核となっています。

特にこだわっているのが、本を入れた瞬間の**「フィット感」**です。 「大は小を兼ねる」という考えを捨て、文庫・新書・四六判、それぞれの本にとっての「特等席」を1ミリ単位で設計すること。

それは、洋裁の世界で一人ひとりの体型に合わせて服を仕立ててきた、私なりの誠実さの形でもあります。

物語の、一番近くに。

なぜ、バッグでも財布でもなく、ブックカバーなのか。

それは、本を読むという時間が、人生の中でとても豊かで、パーソナルな時間だと思うからです。 大切な物語に触れる指先に、ヌメ革のぬくもりと、リバティの華やかさが寄り添う。

その瞬間に、日常を少しだけ忘れて、心からリラックスしてほしい。 そんな願いを込めて、今日も私はミシンに向かっています。

30年の経験は、すべてこの「一冊」のために。

明日から始まる新しい一週間。 あなたのカバンの中に、お気に入りの「相棒」が忍んでいる。 そんな小さな幸せを、これからもお届けできれば嬉しいです。


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