2026/05/03 21:00


北海道の朝は、まだ少し肌寒さが残ります。 アトリエの窓から差し込む光を浴びながら、今日もミシンの音と共に私の一日が始まります。

近頃、私のアトリエには「ボツ」になった型紙や、試作品の山が少しずつ高くなっています。 「30年もやっていて、まだ失敗するの?」と思われるかもしれません。

娘のために服を縫い始めたあの日から、気がつけば30年が経ちました。 布の扱いは、もう指先が覚えています。 けれど、5年前に出会った「革」という素材は、今でも私を震えるほど緊張させます。

布と決定的に違うのは、革は一度針を通せば、もう二度と消えない「穴」が空いてしまうこと。 やり直しが効かない、一発勝負の世界です。

素材としても決して安くはない、大切な国産のヌメ革たち。 失敗すればすべてが無駄になってしまうかもしれないというプレッシャーは、30年のキャリアを持ってしても、なくなることはありません。

それでも私が、1mmのズレに妥協せず、何度も糸を解き、型紙を引き直すのは、GIRASOLE(ひまわり)という名に込めた誇りがあるからです。 「これでいいか」と自分を許してしまった瞬間に、それはお客様にとっての「一生もの」ではなくなってしまう気がするのです。

最近の失敗の山、そこに残された無数の針穴。 それは私にとって、最高の一点へとたどり着くための「大切な授業料」だと思っています。 遠回りした分だけ、手に取った方の毎日を彩り、背筋が少し伸びるような、そんな力を持つ作品に育てていきたい。

もうすぐ母の日ですね。 このあがきと、一針一針に込めた祈りのような想いが、贈り物として誰かの元へ届くことを願っています。 Amazonの力を借りて、遠く離れた北海道から、あなたの大切な人へ迅速にお届けします。

さて、今日もまた新しい革に向き合います。 納得できるまで、あきらめません。

今日も、頑張ります!🌻

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